頚椎症による症状を改善するには by冨田蓮
相模原市にあるかみみぞ徳永整骨院の冨田です。
頚椎症という病名を聞いたことありますでしょうか?
今頚椎症と診断される人が多くなっています。
これはスマホやパソコンが普及したのが大きな要因と言われてますが、今や生活の一部となっているスマホやパソコンを切り離すことは難しいように感じます。
そこで頚椎症をもう少し詳しく話して、スマホを今と同じように使いながら改善していく対策やストレッチをお伝えしていきます。
頚椎症とは何か
まずは頚椎とは、文字通り首の背骨のことです。
頚椎は7つあり、首には重要な神経や血管がたくさんあるので、首を損傷すると命すら危ぶまれることもしばしばあります。
頚椎症で命が危ぶまれることはありませんが、首にはたくさんの神経があることを覚えておいてください。
背骨と背骨の間には椎間板というものがあるのはご存知ですか?
椎間板はクッションの役割を果たしていて、各背骨の間に存在しているのです。
有名な椎間板ヘルニアという診断名は誰しもが聞いたことがあると思います。
椎間板が外にはみ出たものがヘルニアで、簡単に言うと「クッションの中綿が外に出ている状態」ということです。
頚椎症は上記の表現に近いですが少し違って、「クッションの中綿が薄くなっている状態」ということが起こっています。
病院等でレントゲンをとって上で、「骨と骨の間が狭まってる」と言われ頚椎症と診断されます。
背骨の間にある椎間板が薄っぺらくなって背骨の間が狭まり症状が出る、これが頚椎症の正体です。
頚椎症になっていく原因とは
ではなぜクッションである椎間板が薄っぺらくなっていくのでしょうか。
それは姿勢の悪さです。
代表的なものですと、猫背やストレートネックと呼ばれるものです。
背骨には生理的弯曲といってカーブがあり、頚椎では前にカーブしています。
このカーブの役割は頭の重さを吸収していることです。
実は猫背やストレートネックの姿勢があると、なければいけない頚椎のカーブが無くなってきてしまうのです。
カーブが無くなると頭の重さが吸収できなくなるので、通常より何倍もの負担が頚椎にかかり続け、クッションがだんだん押しつぶされていき、やがて薄っぺらくなり頚椎症になる。
これが頚椎症の本当の原因であって、加齢ではないのです。
頚椎症の治療
先ほど背骨と背骨の間が狭まってる状態が頚椎症といいましたが、そこの見た目の変形を改善しようと思ってもなかなか難しいですし、そこを改善したとしても症状が改善するとは限りません。
というのは、レントゲンでたまたま頚椎症が発覚したけど症状は何もない、といった人って実はかなり多いのです。
実は見た目の変化だけで症状が出てるわけではなくて、先ほども書いた通り姿勢が悪くて首に負担がかかっている部分が症状を作り出していることがほとんどです。
実際に通われている多くの方で頚椎症と診断された人が改善していますが、その方たちの背骨の間が元に戻っているかと言われるとそんなことは一切ないと思います。
なので頚椎症による症状の改善方法は、そもそも首に負担がかかっている原因である、ストレートネックや猫背を改善していくということが正しい方法なのです。
頚椎症の簡単ストレッチ
頚椎症の方でおすすめのストレッチは上部胸椎を動かすことです。
横から姿勢を見たときに背中が丸まっている人は、この体操をやることで改善できるでしょう。
とはいっても、ほとんどの頚椎症の方が背中が丸まって頭の位置が前に出ているので、自分の姿勢にかかわらず1日10回を痛みのない範囲でやりましょう。
やり方
①両手を肩におく
②へそをのぞき込みながら背中を丸め、同時に両肘を体の前でくっつける
③ゆっくり元の位置に戻して、痛みがなければ最後に斜め上をみる
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