冷え性について
猛暑の夏ですが、季節に関係なく「冷え」に悩んでいる方は多いと感じています。
冷え性の原因を理解して、改善していくためにはどうすれば良いかをお伝えします。
冷えの原因と症状
冷え性は普通の人が寒さを感じ位の温度でも、全身、手足、下半身などが
冷えてしまっている状態です。
冷え性が女性に多くみられるのは、筋肉量が男性に比べて少なく、
体脂肪率が高いことが一つの原因と感がられます。
筋肉は熱を産生し、脂肪は冷えやすい性質があります。
女性に冷え性が多い、もう一つの理由は、
月経の影響で、腹部の血流が滞りやすいことも上げれらます。
その他、冷えの原因は様々です。
・必要な食事摂取量の不足
・不規則な生活
・ストレス
・薄着
・高血圧、高コレステロール血症による動脈硬化の疾患
・糖尿病の動脈硬化
冷えに隠れている症状としては、
甲状腺機能低下症、膠原病、などの自己免疫疾患があります。
また、脊柱管狭窄症の場合、背骨が背中の神経を圧迫して痺れが出ますが、
それは血流の悪さも含み、下肢の冷えの原因ともなりえます。
冷え、といっても様々なケースがあるので、
不安なことがある場合は出来るだけ早く病院で検査を受けて
異常がないか確認することも大事です。
冷え性のタイプ
冷え性にもタイプがいくつかあります。
下半身型
足は冷えるけど、手などの上半身が冷えないタイプ。
30代から中高年の男女に多く、冷えでも最も多いタイプです。
痺れを伴う場合は閉塞性動脈硬化症などの疾患がある場合もあります。
四肢末端型
手先、足先から冷えるタイプで、いわゆる「末端冷え性」と言われるものです。
痩せ型でダイエット志向の強い若い女性に多いタイプとも言えます。
食事量の不足、運動不足だと熱生産量が少なくなります。
体温低下を防ぐために交感神経が優位になって血管が収縮することで冷えが起こります。
内蔵型
手足や皮膚の表面は暖かくても、体幹の深部の体温が低いタイプ
このような場合、特に消化管が冷えているので、腸にガスが溜まって腹部にガスが溜まって、お腹が張ったり、
また下痢が続いたりします。
全身型
全身が冷えるタイプです。
原因は基礎代謝の低下、食事量の不足、運動不足、慢性的なストレス、不規則な生活習慣などで、極端に熱生産量が少ないことが原因です。また、甲状腺機能低下症で全身が冷えている場合もあります。
冷えを改善する方法
☆食べ物
四肢末端型の冷え性の場合、ダイエットが原因で生じることが多いので、
食事をしっかりとることが大事です。
体を冷やす食品を控え、体を温める食品を積極的に摂ることが大事です。
生姜の成分の「ジンゲロール」は身体を温めて血流を増加させる効果が
ありますが、同時に、体を冷やす働きもあるので、大量摂取をしないように気を付ける必要もあります。
☆骨盤の調整
骨盤の歪みは、骨盤周辺の筋肉が過度に緊張して、骨盤を引っ張ることで歪みが生じている状態です。
骨盤に付着している筋肉が緊張する(硬くなる)と、その周辺の内臓機能は低下します。
内臓の血流が滞りやすくなります。
この状態が繰り返されると、体の深部の温度も低くなり、体の芯から冷えてしまいます。
すると、手足など末端の血流も滞り、手足の冷えも深刻になってしまいます。
硬くなった骨盤を緩めて熱を作り出そう
先ほども記したように、骨盤の歪みは、骨盤周辺の筋肉が緊張し、骨盤が本来の機能を果たせていない状態なのです。
本来の機能とは、熱を作り出すということです。
骨盤周辺の筋肉を緩めて、筋肉が熱を作り出せる状態ができると、冷えも根本的に改善してくるのです。
「骨盤調整」「骨盤矯正」など、メニューにある治療院も多いですね。
でも何よりも、大事なことは日常生活です。
どんなに施術を受けても、自分の日常が大事です。
次に紹介する体操は骨盤周り、股関節周りの筋肉を緩めます。
簡単なので是非やってみて下さい。
デスクワークの場合は座っているだけでは辛さを感じませんが、
一定の姿勢を続けることは体を硬くしてしまうので、
仕事の合間に1時間に1度はやってみましょう。
当院では骨盤に限らず、全身の体の歪みを調整することが大事だと考えています。
「無痛ゆがみ調整」というメニューをご用意しております。
- 11月8日は午前診療となります
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- 徳永 英光
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